肉や魚のトレーをくるりとひっくり返し、トレーを包んでいるラップを剥がして中身を包み、トレーをポイとゴミ箱に捨てること。
スーパーはポイされたトレーの汚れや臭いに迷惑しているそうだ。
「くるりポイ」はスーパーにとって迷惑行為だという。
新聞記事を読んで、そんなことが起きているのかと驚いた。
「くるりポイ」を見たことがなかったから。
が、昨日、ついに目撃した。
「くるりポイ」をしていたのは、誠実そうな高齢男性だった。
スーパーにとって迷惑行為であっても、この人にとって食品トレーは家に持ち帰りたくない物なのだなあと思った。
プラスチックゴミの問題について考えると、食品トレーこそが減らしたい物だ。
スーパーで買い物をすると、減らしたい食品トレーに入った食べ物を買い、
食べた後に食品トレーを洗ってスーパーの返却箱に入れる。
洗って乾かして返却するのって、結構な手間がかかることだ。
もしも食品トレーを持ち帰らなかったら、面倒なその作業から解放される。
が、「くるりポイ」をすることにデメリットもある。
レジ横の作業台で一瞬、肉や魚をむき出しにすることに抵抗を感じる。
器用に作業できれば失敗しないが、不器用だったら肉や魚をこぼすかもしれん。
そして、汚れたトレーを店内に捨てることに罪悪感を持ってしまう。
「くるりポイ」をすれば、店や他の客に迷惑をかけてしまう。
いっそ、最初から食品トレーを使っていない店で買い物するのが良いかと思う。
対面販売の肉屋や魚屋で、「トレー要りません」と言ってビニル袋に入れてもらうか、
家から持参した容器に入れてもらうかすればOKだ。
わざわざ店へ行くという面倒なことだが、食品トレーから解放される。
食品トレーが世に広まったのは、スーパーマーケットが増えたからだ。
スーパーにとって扱いやすい容器なのだ。
ああぁぁぁ・・・折り合いがつけられたらいいのになあ。
スーパーが肉や魚の対面販売もすれば解決するんじゃないかなあ。
人件費がかかるから無理かなあ?