娘が数年前からピクシブというサイトに絵を投稿していたのは知っていた。
けれども、絵で稼げるって、どういうこと?
ネットで稼ぐと言えば、仕事を得たい人と働いてもらいたい人を結び付けるサイトで、
仕事を得るというやり方しか知らない。
以前、しゅふティというサイトに登録したことがあった。
そこは、「働いもらいたい人」が強者だった。
数十円、百数十円という小銭で文章を書く仕事を提供していた。
400字の文章を書いて100円もらえるとしたら、少し働いたような気になるが、
やっているうちにバカバカしくなった。
文章を書くとそれなりに疲れる。
その対価が100円だなんて・・・安過ぎると思ったし、
サイトが手数料を取るから、手に入るお金はさらに安くなる。
そんなとき、NHKのクローズアップ現代でネットビジネスの裏側が紹介された。
「働いてもらいたい人」がインタビューに応えていた。
その人が企業から依頼された仕事を、ただ同然の金額でサイトに登録。タダ同然なのに、働きたい人がわんさかいる。
「あんな金額で・・・」と笑いながら話していた。
働きたい人を馬鹿にしているのだった。
働いてもらいたい人と働きたい人を結び付けるマッチングサイトは、
手数料で儲けているから、悪質な人もお客様として大事にしているのだなあと思った。
バカバカしいと思いながらも気長にやりつづけるのが大事だったかもしれないが、
クローズアップ現代を見て、やる気はゼロになった。
この経験から、ネットで稼いでいるという話を信頼しなくなった。
娘の場合、ピクシブに絵や漫画を投稿して、少しは収入を得ることができてるみたい。
しゅふティなどとは違って良心的な仕組みになってるのかな?
娘から聞いた「ピクシブ ファンボックス」という言葉で検索してみた。
100円・600円・・・・30000円などの金額を、ファンの人が月々支払ってくれる仕組みだと分かった。
ファンが1人いると、最低でも月に100円が稼げる。
絵を仕上げるのに結構な時間がかかるが、ファンが増えれば金額は増えるのだから、
しゅふティの文章の仕事より良さげだと思った。
イラストや漫画を描いて、それだけで暮らすのは無理だろうが、
ちゃんと仕事を持っている人にとって、趣味をファンに応援してもらえる優しい仕組みだと思う。
ちゃんと絵で暮らしている人がいるかもしれんけど・・・。
娘の謎の収入源が「ピクシブ ファンボックス」だと分かり、少し安心した。
悪いものじゃなさそうだ。ファンボックスは。
生活費を賄うには足りないはずだ。
ピクシブ ファンボックスだけに頼らず、別の収入源も娘に持ってほしいと願ってしまう。