最近、夜中に新しい電柱に電線の架け替え工事があり、
今日の昼にも作業が行われていた。
作業が終わった電柱を見てみた。
古い公務員住宅に伸びていた電線はなくなっていた。
新しい電柱にかかっている電線は、もう古い公務員住宅と無縁になった。
電気と無縁になった建物は、近いうちに取り壊されるんだろう。
なんとなく、電線が動物で言うところの「血管」のように見える。
建物は「細胞」。
血管が栄養や酸素を細胞に運ぶから、細胞は生きていられる。
血管が到達しない細胞は死ぬだろう。
細胞が生きるために血管は必須だ。
古い公務員住宅は、きっと建物としての命を全うしたんだろう。
だから、電線が外された。
もう建物として活用されないだろう。
40年ものの建物かなあ?
頑丈そうだが、設備が古く、生き残れなかったのかもしれん。
設備が古くても、文化財として生き残る建物がある。
そうなる建物とならない建物の違いは何だろう。
有名な人が暮らしていたとしたら、文化財として保存されるだろうか?
有名な建築家が設計した建物だったら・・・?
ただ古いだけじゃ・・価値がない?
古い公務員住宅で生活した人々を想像してみた。
県費職員だろう。
県の警察官?
税務職員?
保健福祉の職員?
県立学校の職員?
分からないけど、私らの暮らしに関わっていた人たちが
県内で転勤して、引っ越して来たり行ったりしたんだろう。
みなさん、そして、建物さん、お疲れさまでした。