昨日、「そこまで言って委員会」を見てて、
辛坊治郎の言葉に、「そんな馬鹿な」と言った。
日本のように1000円以内でランチを食べられる国はない・医療費はタダ同然・・と辛坊治郎は言った。
私は医療費がタダ同然と思ったことは一度もない。
受けたい医療に保険がきかなくて、お金の工面に悩んだことがある。
私には、困り事があった。
ホラーのように怖いイメージが、自分の思いに関係なく浮かぶという困り事だった。
怖い夢にも困っていた。
眠っても休まらないから。
眠るのが怖くなった。
病気なのではと心配し、精神科を受診した。
1年ほどカウンセリングを受けたが、改善できなかった。
そこで、提案されたのが精神分析療法。
保険がきかない自由診療だった。
お金の心配をして受診するかどうか迷っていたが、夫が背中を押してくれた。
放置したら、思い浮かぶイメージ通りに死んでしまいそうで怖かったから、
精神分析を受けて良かったと思う。
精神分析をやれる医師は多くはなく、出会えたのはラッキーだと思う。
私は言葉で考えるのが得意じゃないから、湧きあがったイメージを読み解くのに
医師の伴走が必要だった。
けれども、広く一般に行われる医療じゃなくて、保険がきかなかった。
辛坊治郎の「医療費はタダ同然」という言葉に、
そんな馬鹿なと言ったのは、自分に必要な医療を受けるのにお金の心配をしたからだった。
「タダ同然」と言わずに、「風邪の治療にお金の心配をしなくて良い」と言ってくれたら良かったのになあ・・・。
100円、200円の野菜の値段を、
「タダ同然」と言う人がいるのと同じなのかもしれない。
病院や薬局で、数百円や数千円を払うのを
辛坊治郎は「タダ同然」と言ったのかもしれん。
落ち着いて考えたら、そう思う。
一般的には、そうなんだろう。
ただ、奇妙な症状で困った私は、「医療費はタダ同然」という言葉に
「そんな馬鹿な」とテレビ画面に対して声を出していた。
そして、普通ではないことにコンプレックスを感じた。
一般的な医療から見放されたのを思い出して、少し辛かった。