窓から外を眺める

専業主婦のつぶやき 

筑後川

お風呂が壊れてしまった。

 

我が家の風呂は古い。

 

浴槽の横にガス窯がついているタイプ。

 

どんな仕組みかというと、100円ライターに似ている。

 

カチッと火花を散らしたところにガスが来て着火する。

 

で、我が家の風呂釜はカチッと火花を散らしても着火しない。

 

ガスはちゃんと来ている。

 

ガス会社の人が1時間くらい修理作業してくれたがなおらなかった。

 

部品を取り寄せるのに数日かかるそうだ。

 

 

何日も風呂に入らないのは耐えられない。

 

市内の温泉に行って風呂に入るというやり方があるが、

 

私はいろんな人と一緒に入浴するのは苦手だ。

 

 

ならばどうするか・・・。

 

家の浴槽にどうにかしてお湯をためればいいじゃないかと思った。

 

バケツでお湯を何十回も運んでお湯をためた。

 

 

ヨイショ ヨイショとお湯を運んでいると、

 

「お風呂をたてる」という言い方が思い浮かんだ。

 

お風呂の湯を沸かすという意味。

 

古い言い方だ。

 

 

お湯を沸かすと湯気立つ。

 

風呂に湯気を立てる・・・で、風呂をたてる・・なのかな?

 

湯を風呂に運びながら、大量の水を温めてお風呂をたてるのは、贅沢なことなのかもしれんと思った。

 

湯に浸かるという入浴は、生活に欠かせない楽しみだ。

 

 

 

お風呂と言えば、温泉も人々の楽しみだ。

 

今、洪水になってる筑後川には、たくさんの温泉がある。

 

日田市の天ヶ瀬にも温泉がある。

 

昔、若かったころ、社交的な性格の弟は友人たちと天ヶ瀬まで出かけ、

 

筑後川に降りて川原を掘って露天風呂を作って楽しんだそうだ。

 

川の湧水が温泉だったということかな・・・。

 

 

山中の筑後川沿いに、「夜明(よあけ)」「虹峠(にじとうげ)」というキレイな地名がある。

 

言われは知らないが、その土地にふさわしい地名だと思う。

 

夜明けのとき、山が朝日で輝き、

 

夕方、一雨降った後に山に虹がかかる。

 

 

そういえば・・・筑後川にある夜明けダムも思い出す。

 

夜明けダムの近くだったかな・・・筑後川の南岸と北岸が鉄橋で結ばれている。

 

その鉄橋は絶好の列車の撮影ポイントになってる。

 

 

高速大分道ができる前は、多くの車が行き交うところだったなあ・・・国道210号は。

 

今、ニュースで茶色い水が激しく流れているのが映っているが、

 

山を削るようにして流れる筑後川は、ホントは深い緑色なんだ。

 

夜明けダムで堰きとめられているから、ゆっくり流れる。

 

ボートの練習をする人を見かける静かな川だ。

 

 

川沿いの温泉も賑わっていて、アユが採れるんだよ。

 

中流域で釣りを楽しむ人が多いんだ。

 

大きなアオサギが魚を狙って、じっと待っていたり、

 

川原の草原には、チチッチチッと鳴く小鳥もいる。

 

夕方には、オレンジ色に光る帯のような流れになる。

 

 

車や鉄道が発達する前は、海につながる輸送路だった。

 

川の流れに乗って下り、

 

帆掛け船で上流へ行く。