窓から外を眺める

専業主婦のつぶやき 

シバジ

たまたま、「シバジ」という言葉を見つけた。

 

シバジは、李氏朝鮮王朝時代にあった女性の職業。

 

男子の誕生を望むがうまくいかない場合、

 

シバジという職業の人に、奥さんの代わりに男子を産んでもらうという風習が朝鮮にあったそうだ。

 

男子を産んだらすぐに家を去り、女子を産んだら自分で引き取って育てる。

 

その女子も世襲でシバジになる。

 

 

妾・側室と違う、ただ子を産むための職業があったことに驚いたので、

 

忘れないために書いておこうと思った。

 

今なら、シバジは「代理母」だ。

 

日本で認められていないから、外国で代理母出産で子どもをもうける人がいると聞く。

 

 

子どもを産む職業が大昔に朝鮮にあったと知り、

 

代理母出産が唐突で突飛な、

 

ありえないことではないのだと思った。

 

 

子どもを出産してお金を得るという発想は、私には思いつかないことだが、

 

実際に朝鮮では職業としてあったのだから、

 

地球上に代理母を職業とする女性がいても変じゃない。

 

 

それと同じように、どうしても子どもが欲しい女性が、

 

夫でない男性の精子を得て出産するという話も聞いたことがある。

 

子どもは授かりものだという考えでなく、

 

子どもを作るという考えでの行動だと思う。

 

 

私は共感できない。拒否感があるが、

 

現実にはあることなんだ。

 

 

 

日本の皇室の継承者問題で、

 

昔の朝鮮の「シバジ」が話題にならなかったのは、

 

日本の法律で認められことで、

 

日本の風習にもないことだからだろう。

 

 

側室はシバシに近いと思うが、

 

生まれた子と離れなくて良かった。

 

親子の関係は断たれない。

 

 

シバジは、生まれた子に愛情をかけることができなかった。

 

男子を産むのが仕事。親として産むのではない。

 

奥様の代わりに産む。

 

 

 

NHKの番組「ファミリーヒストリー」は、父母の家系を遡ってルーツを解き明かす番組だが、

 

これまで見てきて、「妾」「側室」などが子作りする女性として取り上げられて紹介されたことがないなあ。

 

「妾」という存在はとりあげられても、

 

ちゃんと「母親」として紹介されていた。