窓から外を眺める

専業主婦のつぶやき 

境界近くに植えられたバラでもめる父母

実家から電話があり、

 

なにやら夫婦間でもめ事が起きているらしいと分かった。

 

 

元々、夫婦仲は悪い。

 

今度は何でもめているのやら・・・。

 

 

事の始まりは、

 

土地の境界近くに植えられたバラ。

 

バラの枝が伸びて、実家の敷地内に入り込んでいた。

 

「邪魔だ」と思った父がその枝を切った。

 

すると、「他所のものを切るなんて許せない。邪魔でも我慢すべきだ」と母が激怒。

 

母が父を押し、

 

父がやり返した。

 

口論から暴力へと発展したもめ事だった。

 

 

そもそも、境界近くに棘のある植物を植えるのって、ちょっと迷惑なことだと思う。

 

枝がはみ出ないようにしておいてほしいものだ。

 

 

夫婦喧嘩が暴力に発展したのが心配になったので様子を見に行った。

 

話を聞くと、母親の怒りは再燃し、

 

何十分も父親を悪く言い募った。

 

内容は、バラの枝に関係ないことばかりだった。

 

「それ、バラと関係ないよね」と私は言った。

 

「喧嘩で手を出すのは止めてほしい」と言うと、

 

母親はさらに怒った。

 

暴力を正当化したいのだなぁ・・・。

 

母は父の人格まで全否定し、

 

結婚したことをも後悔していると言った。

 

つまり、私や弟、その子どもたちの存在までをも否定した。

 

「自殺はせんよ。この家にずっと居る」と母は言った。

 

 

ふむむ・・・、自殺なんて言葉を出すってことは、

 

自分を殺すという意味の自殺かもしれんし、裏返して、

 

殺したいほど憎いという意味かもしれん。

 

 

私は、殺意まで怒りを膨らませた母親を見て、

 

昔と少しも変わってないなあと思った。

 

「喧嘩をするにしても、暴力じゃなくて口喧嘩までにしておいてよ。ケガしたり、

 

怪我以上のことになったら大変だから・・・」と私は言った。

 

 

すると、母は、

 

「いつ死んでもいい」と言った。

 

ふむむ・・・。

 

これは裏返し話法だな。

 

相手の言葉を裏返すだけの反射だ。

 

 

そんなこと言わずに、

 

自分で自分をなだめたり、怒りを収めるようにできないのかな・・・と私は言った。

 

どうも、こういうのに共感できない。

 

自分が正しいと主張するために、相手の全てを否定するなんて好きじゃない。

 

ただ、敷地内に伸びてきた棘ある植物の枝を切っただけでしょ。

 

 

母は、花好きな人の気持ちも主張したが、

 

花好きな人って、人より植物を大事にするものなの?と疑問に思った。

 

 

父親は、ガンの手術を二回経験したが、

 

母親の本音は、労わるというより、

 

死を願っているのかも。

 

父親の死後、のんびりと自分の思うように暮らしたいのだろう。