主人公・澪は妖怪たちとシェアハウスで暮らすうちに
角が生え、妖怪化してくる。
妖怪化をくい止めるには人間の男と結婚する必要があると神主に言われ、
職場の上司と神主の息子から同時にプロポーズされる。
澪はどちらかを選べと妖怪たちからせまられるがどちらも選べない。
妖怪たちは妖怪大王のもとへ行き、特別なお札を借りてきて澪に持たせる。
澪がお札を持って境内を歩いていると突然、暗闇に引きこまれそうになる。
思わず助けを呼ぶ澪。
神主の息子を呼ぶと、神主の息子との結婚生活を経験する。
しかし、跡継ぎを産むことが大事だと生活に優先順位をつけられると、
澪は息苦しくなって倒れてしまう。
また暗闇にもどり、職場の上司から助けられる。
今度は、職場の上司との結婚生活を経験する。
澪は小説家になるが、売れる小説を書くように、それが成功だと求められる。
書きたいことを書きたいように書いてはいけないとなると、澪は耐えられなくなる。
そこで目が覚める。
で、澪が決断したことは、どちらとも結婚せず自由に生きていくこと。
「こうあるべき」という常識に縛られない生き方を求める。
その結果、妖怪になったとしてもそれで良いと開き直る。
最終回は盛りだくさんの内容だった。
小説を書いてはならない結婚・売れる文章を書かなくてはならない作家人生・自由な妖怪としての生き方。
第3の生き方は、醜い姿になるかもしれないという怖さのある生き方だが、澪は受け入れて自由な生き方を選んだ。
妖怪たちは「たくましくなったものだ」と感心する。
もっと妖怪たちとの楽しい話を見ていたかったが、
ドラマを振り返ると、結末のヒントになる事柄が
始めの頃からちりばめられていた。
一見、幸福そうに見えても、
相手に好かれるために自分の気持ちを押し殺したり、言いなりになったりするなら
幸せとは言えないのかも・・・と最終回を見て思った。
自分が望むことを自分で知り、実現しようとすることが幸せなのかな・・・。