「送った?」と一言だけ、息子からメールが来た。
私は、「先週土曜日に送ったよ」と返信。
まだ受け取ってないの?
驚いて、私は郵便局のサイトで荷物がどこにあるか追跡した。
荷札の番号を入力したら、荷物は息子が不在のため郵便局に戻っていると分かった。
私が急いで送った荷物は1週間、郵便局に置かれている。
息子が郵便局に連絡すればすぐに届けてもらえるのに、なぜ?
不在通知はないと息子はメールに書いてた。
そんな手違いがあるものなんだろうか?
仕方がないので私は郵便局に電話した。
電話は苦手だ。相手の顔が見えないのが苦手。
耳からの音だけで遣り取りすると不安になる。
だから電話は嫌い。
荷物を届けるために仕方なく電話して、オペレーターと遣り取りした。
オペレーターは早口だった。
私の言葉は聞き取りにくいのか、何回か言い直した。
配達の時間を指定し、ちゃんと配達されたかどうかを
再び郵便局のサイトで確かめた。
見て確かめて、安心した。
今度荷物を送るときは、「今日荷物を送ったよ。明日には届くからね」と息子に連絡しておかなくてはならないなあと思った。
確実に荷物を届けるって、もしかして、大変なことなのかも・・・。
アマゾンで商品を購入すると、最近はドアの前に荷物が置かれていることがある。
盗まれる恐れがある。
ゆうパックは対面で届けてもらえるけれど、そのとき家にいなくて不在通知表が行方不明になれば、永遠に荷物は届かない。送った荷物が返って来るかもしれん・・・。
本当は、大昔のように荷物を持って行くのが確実だな。
それができないから郵便局に頼んだんだ・・・。
荷物の中身は、お米とかレトルト食品だった。
お腹すかせてないかと心配して送った。
息子が近くに住んでいたら、「ご飯食べにおいでよ」って言えるのになあ・・・。
息子の仕事は、今、コロナで大変だから、
飢えていないかと心配してる。
リストラはないようだが、ボーナスはカットされ、
息子はふところ寂しい年末年始になるらしい。
ボーナスがあって当たり前だった人にとって、ボーナスカットは大打撃だろう。
今日、息子の部屋を掃除した。
帰省は無理だと思うけど、準備しておこう。
もしかしたら、
あれやこれやと子どもの心配をすることができるのは、
幸せなことなのかもしれん。
苦手な電話をしたことも、幸せの欠片なのかも・・・。