もう大学病院の消化器内科には行きたくない、と夫に話してみた。
治療を止めて、悪化するにまかせて10年後くらいに死ねばいいと思っていることも話した。
夫は、治療は続けた方がよいと言った。
当たり前の答えだ。
落ち着いて考えてみた。
私は肝臓病の症状について、あまり知らない。今は無症状なのだ。
症状が出始めたら、かなり悪化しているのは知っている。
その辛さは分からない。
夫が言った。病気の辛さに直面したら治療しておいたら良かったと思うんじゃないか。
死にたいと思うと気が楽になったのは、目の前のことから目をそらしただけなんじゃ、と。
そうなのかな?
逃げているだけなのかな?
そういえば、自殺という死に方は、「逃げた」「卑怯」と言われることがある。
死ぬ以外の方法があったはずだと言われる。
けど、死にたい人は、そういう広い視野で考えられなくなっているんだよね。
視野が狭くなるんだよ。
いろいろな解決方法があるとしても、見えなくなっている。
うつの辛さはそれだよね。
死ねば問題が終わると思ってしまうんだ。自分が居なくなるから。
視野が狭くなると、残された人のことが考えれなくなるんだ。