息子の銀行口座にお金を振り込んだ。これでお金の悩みが解消されますように。
息子のラインを過去に遡って読み直してみた。
去年の今頃は、まだ問題を抱えている感じはなかった。
去年の11月に右腕を骨折。変化はこの辺りから。
それでも、今年の2月には、仕事について「大変だけど楽しい」と書いてあった。
4月にラインの内容が暗くなった。同じ現場で働く職人たちと飲食して、無理に奢らされるというトラブルがあった。
苦しいと訴えかけていたが、問題の核心は書けなかったようだ。
苦しい状態のとき、冷静に問題を把握するのは難しいことなのかもしれない。
今回、業務が大変なのに土日に副業をしてお金を稼ぎたいという、現実的でない内容のラインが来て、事の深刻さが分かった。
「助けてほしい」とは、なかなか言えないのだなと思った。
とにかく、落ち着いたら電話で話すことにした。
家族は味方だと伝えた。今後も伝えたい。
Atmでお金を振り込んだ後で、ネットで若者の貧困問題についての記事を読んだ。
時給が上がっても、それに連動して差し引かれる金額が上がり、手取り額は上がらなかったという記事があった。
ああぁ、と声が出てしまった。
解決方法は、記事にはなかった。
別の記事では、正社員として働いていても、ブラックな職場環境で健康を損なうという話があった。公務員であっても、働き辛さを感じるという話もあった。
やはり、解決方法は書かれていなかった。
うまくいっている人の記事は少ないのかもしれない。
私や夫の若い頃は、職場はブラックな環境だったが何とかなっていた。綱渡りだったかもしれないけど。
いやいや、私の場合、苦労して就いた仕事だったが激務に耐えられず5年で退職。数年後に講師として復帰。うまくいかなかった例だ。
そうだ。息子には私のようになってほしくないんだ。限界を越えないでほしい。
私の場合、若い頃、相談相手がいなかった。親は自分の問題で手一杯に見えたし、職場でも、みんな自分の仕事で精一杯。助けてほしいと言っても、なぜできないの?と突き放されるだけだった。
同期が過労死したのがきっかけで、自分ももう無理かもと退職を考えるようになった。
私生活でも悩みがあり、やはり相談相手がいなかった。
自分を振り返ったら、相談相手が必要だと分かる。
それ以外の解決方法はないかな。いろいろな経験談を読みたい。
息子にお金を送って、過去の困っていた自分をも助けたような気持ちになった。
そうだ、お金の悩みについて調べてみよう。