仕事から帰宅した夫と散歩した。
狭い道路の端に若い女性が座り、自転車の下の方を覗きこんだり、ペダルを手で回したりしていた。
チェーンが外れているようだった。
そのまま通り過ぎるのは気持ち悪い。
私は夫に手助けを頼んだ。
夫は女性に話しかけ、自転車を触った。
チェーンはもとにもどったが、弛んでいて直ぐにも外れそう。 修理が必要だと思った。
最近よく外れるんですと女性は言い、時間は大丈夫ですかとか、手が汚れてすみませんなどと夫を気遣った。
私は自転車のことはよく分からないが、困ってそうな女性に接することができて、安心した。
女性はお礼の言葉を言って、自転車を押して行った。
家まで遠いのか、迎えに来てくれる人はいるかなど気になった。