窓から外を眺める

専業主婦のつぶやき 

口をパクパクする猫

野良猫の居場所を見に行った。

雨上がりの夕方、お腹をすかせているのではないかな。

赤ちゃんのような声で鳴きながら、金ちゃんが近づいてきた。

ぐるぐると私の近くを歩き回り、私の手元まで体を伸ばしたり、バッグの中を覗きこもうとしたりと落ち着きがなかった。

私はバッグからレトルトパウチを出して金ちゃんに与えてみた。

が、金ちゃんは私の手元を気にしていた。

期待する食べ物があるようだった。

それが私から出されず、イラついているようにも見えた。

金ちゃんは私の手を見て

口をパクパク開いた。

噛みつきそうな勢いもあった。


食べ物はそこにあるよと指差したが、金ちゃんには伝わらなかった。

金ちゃんは

私の手を見て、パクパク。

何も持ってないよと、手を開いてみたが伝わらなかった。

怖くなって、私は逃げた。