長くスーパーの駐車場に住み着いていた野良猫が突然居なくなり、猫の世話をしていた人たちは探し回った。
何ヵ月経っても猫は姿を見せなかった。
本当に居なくなってしまった。
今は、別の子猫たちが居着いている。
クロネコとキジトラをよく見かける。
クロネコは人に慣れていて、キジトラは人から離れる。
猫好きな地主さんの敷地に入っていることも多い。
でも、猫嫌いで役所に苦情を言う人も多いから、いつか市役所から「餌やり禁止」のポスターを貼りに来られるかもしれない。
あの猫たちは居なくなったのか、死んでしまったのか?
代替わりしたみたいに居着いた子猫たちを見ると、あの猫たちも子猫のころから居たに違いないと思い、寂しく感じる。
野良猫は長生きしないだろう。
代替わりする様子を見たら、猫の寿命の短さを実感する。
猫から見た人間は、歳をとらない妖怪かもしれない。