窓から外を眺める

専業主婦のつぶやき 

ワイシャツを洗いながら

昨日、夫は北九州市で行われる神事に参加するために、

朝の6時過ぎの電車で出かけ、午後2時頃に帰宅。

 

そして、

なおらいに参加しなければならないかも、と言って準備を始めた。

 

夫が脱いだワイシャツは、襟元がすごく汚れていた。

 

あっ、まずい。半袖はこれしかない。でも、これを着るなんてダメよね?

 

なおらいは夕方にあるから、洗って乾かすことにした。

 

とりあえず、汚れている襟だけ石鹸で洗い、じゃぶじゃぶ全体も濯いだ。

 

タオルで水を拭いてアイロンがけして水を蒸発させた。

 

40リットルのビニル袋の端をハサミで切って、中にシャツを入れたらドライヤーの熱風を当てた。手でシャツを動かす。

 

洗濯と乾燥は30分ほどで完了。

 

すると、社長から電話があり、なおらいに出てくれとのこと。

 

1次会だけてもいいから。

 

会場は中洲。

 

コーヒーを飲んで休憩してから、夫はスーツに着替えて出かけて行った。

 

10時半頃に帰宅。

 

結局、2次会まで行ったそうだ。

 

夫は2次会の店のマッチを持ち帰っていた。今時マッチだなんて珍しい。もう無いものだと思っていた。

 

中洲のクラブに行くのは、初めてだそうだ。店のことを話してくれた。

 

何を飲食したかではなく、お金の話だった。

 

店の席に座っただけで15000円かかると言っていた。

 

スナックとは違うんだね。高い。

 

一晩で何十万も使うことになるのかな?

 

中洲のクラブは怖い、というか、私の住む世界にはないものだ。

 

時間を節約するために、タクシーで帰ってきたそうだから、交通費もバカにならない。

 

なおらいと2次会でどれだけのお金が使われたかを想像して、気が遠くなった。

 

こういう仕事もあるのなら、ワイシャツとスーツを買い足さなくてはならない。

 

場での話題として、ゴルフや車などお金のかかることが上がっていたそうだ。

 

みなさん、趣味にかかるお金を、どうやって捻出しているんだろう?

 

ものすごく給料が高いのかな?

 

我が家は60万円の中古の軽自動車を買ったのが精一杯。何百万円もする車なんて買えない。

 

やっぱり、住む世界が違うと思った。

 

ふと古い記憶が甦った。20代の一時に通っていた美容院が天神にあった。仕事帰りに美容院に行っていた記憶がある。地下鉄天神駅で降りて店に行った。

たしか、その店は福ビルにあった。

 

店の様子は落ち着いていて好きだったが、中洲の店に出勤するために髪をセットするお客さんが多く、不思議な気持ちがした。緊張感があった。

 

私には帰宅途中に行ける便利な店だったが、今の自分だと、わざわざ天神の高い店になんて通わない。

 

昔の自分と今の自分も、違う世界にいるような感じだ。昔はがむしゃらに働いていた。今は違う。

 

昔は、なんであんなにお金を使っていたんだろう?

 

昨日夫が行った中洲のクラブには、昔と同じようにお金を使う空気が流れているんだろうか?

 

昔ながらのマッチがあるくらいだ。