窓から外を眺める

専業主婦のつぶやき 

どんな年寄りになりたいか考えてみた

久しぶりにユーチューブのコリアンボーイTVを見た。

 

92歳の祖母と日本語で対話する動画だった。

 

内容は、祖母が知る日本統治について。

 

とても上品な雰囲気のおばあさんで、単に上品というより高貴な雰囲気が漂っていた。

 

どんな暮らしをしたら、そのような雰囲気になるのか・・・。

 

 

私が年齢を重ねたとしたら・・・と年取る自分を想像し、

 

ぜったいに上品で高貴な雰囲気にはならんなあと思った。

 

亡くなった祖母のようになれれば良いなあと思う。

 

農作業で日焼けし、顔がしわだらけになってしまった顔にコンプレックスを持っていた父方の祖母が思い浮かぶ。

 

和服を着ている姿はかっこ良かったなあ。

 

自分が着る着物を自分で縫っていたなあ・・・。

 

破れを繕ったりもしていた。

 

コーヒーが好きだった。

 

プロレス中継を見るのが好きだった。

 

近所のおばあちゃんたちとお茶しながらおしゃべりしていた。

 

社交的で、「まあ」という感嘆詞を言うことが多かったからか、近所の子どもたちから「まあばあちゃん」と呼ばれていた。

 

祖母を思い出して書いているうちに、自分はそのようにはなれないなあと分かった。

 

私は非社交的だからだ。

 

農作業を頑張る働き者でもない。

 

着物も縫わないし、自分で着物を着られない。

 

思い浮かぶ祖母の美点は、残念にも私にはない。

 

 

では、母方の祖母は?

 

和服を着た姿と笑顔が思い浮かぶ。

 

優しい人で、趣味は俳句だった。

 

満州で暮らしていたときに覚えた中華料理が得意だった。

 

幼かった私は、それらの中華料理が苦手で餃子しか食べられなかった。

 

なので、皮から手作りした餃子を食べると祖母を思い出す。

 

私の顔は、なんとなく母方の祖母に近づいているように思う。

 

残念なことに、性格は似てない。俳句もしない。

 

私が思い浮かべる祖母は私よりずっと優しい。

 

雰囲気は似ているみたい。

 

優しそうな雰囲気が、私にはあるみたい。

 

 

夫は私のことを「羊の着ぐるみを着た狼」と言ったことがある。

 

見た目が羊で、中身は狼。

 

第一印象と中身が違うらしい。

 

多分、世間的な女性のイメージに合わせて大人しい雰囲気をまとっているということ。

 

 

自分に、なにか美点はないかと探すが思い浮かばない。

 

短所ばかり思い浮かぶ。

 

 

コリアンボーさんのおばあさんを見て、良い年の取り方をしているなあと思って、

 

年とった自分を想像してみた。

 

コリアンボーイさんのおばあさんのような上品さはなく、

 

父方の祖母のような社交性はなく、

 

母方の祖母のような優しさはない。

 

多分、羊の着ぐるみを着た狼のようなおばあさんになるだろう。

 

優しそうに見えて、実は怖いお婆さんになるだろう。

 

で、どんな怖さか・・・。

 

近づいてきた人を食べてしまうかもしれないという怖さかな。

 

私は自分の攻撃性の高さを自覚しているから、常々気をつけている。

 

近づいてきた人を傷つけないように少し距離をおくお婆さんになれば良いかなあ。

 

できれば人を傷つけたくないという気持ちを、年を重ねても持ち続けたい。