テレビニュースで、アメリカの警察官が黒人男性を取り押さえている動画を見た。
黒人男性は地面に顔を押し付けられ、「息ができない」と苦しそうに言っていた。
黒人男性は窒息死したそうだ。
この映像を見て、過去のニュースを断片的に思い出した。
「佐賀県」「知的障害者の男性が警察官に取り押さえられ死亡」という記憶がある。
警察官から取り押さえられて死亡したのがショックだったから記憶しているんだと思う。
この記憶が気になったので、検索してみた。
「知的障害者身柄拘束事件」というタイトルが見つかった。
その記事によると、
佐賀県佐賀市で2007年(平成19年)9月25日に発生した事件。
知的障害者の青年が路上で警察官から5人がかりで取り押さえられた際に死亡した。
別の記事では・・・
安永健太さん(当時25歳)は自転車に乗って障害者作業所から自宅に帰る途中、
不審者と間違われ、
警察官から後ろ両手錠をかけられ、
5人もの警察官にうつぶせに取り押さえられて突然なくなってしまった・・・
と書かれていた。
裁判で、警察官たちは無罪になり、佐賀県の責任は問われなかった。
ということは、アメリカで起きているような警察官による拘束行為で
殺されてしまうようなことは、過去に佐賀で起きたように
今も起こり得るんじゃないか・・・。
「こいつは悪いやつ」と決めつけられ、殺されてしまう恐れがゼロじゃない。
佐賀県佐賀市で起きた事件の場合、事件の被害者は知的障害があり、警察官の言葉が理解できなかったり、言葉で説明できなかったりという障害があった。
被害者は障害者という弱者だった。
ネットの記事を読んで私が納得できなかったのは、佐賀県警の警察官たちが佐賀県民について無理解だったことだ。
どこにどんな人がいて、どんな状況かを知っていたら、
安永健太さんを暴力的に取り押さえなかったはずだ。
もしも障害について理解していたら、力づくで取り押さえなかったはず。
ローカルニュースで警察官の逮捕術の訓練を見たことがあるが、
その力を犯罪と無関係な人に使われたら、やはり死んでしまうんじゃないかとも思った。
警察官が青年を死なせたのに、佐賀県が責任を負わないのも変だ。
今、アメリカで、黒人差別をするなとデモが行われている。
これまでに、警察官が黒人に暴力をふるったという事件が繰り返されているし、
新型コロナ感染で黒人は白人の2倍以上死亡しているとニュースで言ってた。
アメリカという国は、人種差別になお一層取り組むべきなんだろう。
しかし、差別問題に取り組むんじゃなく、
デモは無政府主義者によるもの・国家内のテロ行為とラベリングされ、
軍隊を動員すると言われている。
そんなことを大統領に言われたら、
デモをしている人たちは、一段と激しく行動するんじゃないかな・・・。
それに、特殊な訓練を受けている警察官がデモを制圧する様子は、
誰かが亡くなっても変じゃないくらいにヒヤヒヤする。
無政府主義者のテロ行為とラベリングしたら、恐ろしいことが起こると思う。
国家が武力でテロを鎮圧するとしたら、
最悪じゃん?