2019年10月、太宰府市のインターネットカフェの駐車場で
佐賀県基山町の主婦・高畑瑠美さん(当時36歳)が遺体で見つかった。
この事件について、テレビ西日本TNCが取材している。
「すくえた命」というタイトルで特集している。
なぜ高畑瑠美さんが犯罪に巻き込まれたか知りたくて、「すくえた命」の記事を読み返した。
記事によると、瑠美さんが被害に遭う前に、瑠美さんの兄が被害を受けている。
・山本美幸被告と瑠美さんの兄は同じ中学校出身。
・瑠美さんの兄が24.5歳のころ、働いていた居酒屋で山本被告と再開。一緒に遊ぶようになる。
・1年後、居酒屋の同僚が山本被告から借金。瑠美さんの兄は保証人になるが同僚は失踪。瑠美さんの兄が借金を返済することになる。
・田中政樹被告が「やくざの幹部」と言って居酒屋に現れ、従業員に暴力を振るう。瑠美さんの兄は恐怖する。
・山本被告が「私が何とかしちゃるけん」と県外で住み込みで働いて借金を返済するようもちかける。
・瑠美さんの兄は山本被告に従い、県外で働く。家族と連絡を取り合うなと支持され従う。働いて口座に振り込まれた給料からの多くを山本被告は搾取。総額3000~4000万円。
・山本被告らは「失踪した兄の借金を払え」と瑠美さん夫婦に迫る。
・瑠美さんは家族と暮らす家から失踪する。
・山本被告らは、瑠美さんが交通事故を起こしたという架空の話をもとにして瑠美さんの母親から400万円近い金を騙し取った。
・瑠美さんの妹は瑠美さんの住む山本被告の家を突き止めた。車を運転する瑠美さんに話しかけた。瑠美さんはうつろな表情で自分の意思で話せなくなっていた。
・お金の要求はエスカレートした。
・瑠美さんが亡くなる2日前、瑠美さんの兄は山本被告から電話を受け、瑠美さんと話した。「山本さんの言うことはちゃんと聞かんといかんよ」と言った。兄はマインドコントロール下にあり、瑠美さんを助けられなかったと後悔している。
・中州で遊ぶ山本被告を岸容疑者と瑠美さんが車で迎えに行く。
・瑠美さんは車の中で亡くなった。殴られた痕、バタフライナイフや箸で刺された痕があった。
記事を読み返し、同じ中学校出身という縁から瑠美さんの兄に山本被告らが近づき、
お金を搾取しただけでなく妹の瑠美さん・瑠美さんの夫・瑠美さんの母親をも巻き込んでいったことが分かったが、
瑠美さんが家を出た経緯は分からなかった。瑠美さんに「家族みんなから嫌われている」などと家族から引き離す嘘の話を吹き込んだのだろうか?
瑠美さんは家族との関係が切れて孤独になり、山本被告らに支配されてしまったのだろう。
妹さんが山本被告・岸被告と同居する家を突き止めていたのに、救出することができなかった。
もしも警察が相談に応じて動いてくれていたら、救い出せていたのではないかと思う。