窓から外を眺める

専業主婦のつぶやき 

他者とのふれあいは突然に

買いたいものがあり、メンタルクリニックの通院のついでに天神まで行った。

 

久しぶりに天神地下街を歩いた。外国人観光客が多いなと思った。前からも後ろからも韓国語が聞こえた。

 

目的地のロフトに着くと、またまた韓国語が聞こえた。

 

観光で買い物を楽しんでいるのかな?

 

私は目的のものを見つけて、店内を見て回ることもせず、直ぐに西鉄福岡駅へと向かった。

 

駅でも韓国語が聞こえた。観光客が多い。

 

大牟田行き特急に乗るためにホームに並んだ。

 

すると、私の前にいた若い男性から、「すみません」と話しかけられた。

 

彼はスマホな画面を指差していた。行きたい駅名が書かれていた。

 

このホームで良いか知りたいのだなと受け取った。

 

彼が示す駅に特急は止まらない。

 

私は咄嗟に、日本語で、ここじゃなくてあっち と身振りを加えて答えた。

 

なんとなく通じたようで、彼は「ありがとうございました」と言って移動した。

 

コミュ障の私は他者との会話を好まないが、そんなの関係なく外国人観光客に話しかけられることは珍しくない。

 

不安そうに「すみません」と言われたら無視できない。

 

私も天神に詳しいわけではないから、教える自信があるわけではない。

 

ちょっと緊張した。

 

私が住む地域にも普通に外国人はいるが、天神ほどではない。

 

太宰府に行こうとして迷っている外国人観光客がいるくらいだ。

 

スマホで翻訳ソフトが使えたら、もっとちゃんと対応できろだろう。使えるようになりたい。

 

話しかけられたときの緊張を和らげたい。

 

 

数週間前は、西鉄薬院駅で電車を待っていたら、近くにいた若い男性がお菓子の袋を開け、「良かったらどうぞ」と勧めてきた。

 

笑顔で「いえいえ」と言い断った。驚いた。

 

知らない人間にお菓子を振る舞おうとするなんて、コミュニケーションお化けだと思った。

 

優しさを受け取ってお菓子を食べることは、私にはできなかった。