コミックエッセイ「片づけられない女のための こんどこそ片づける技術」を読み返している。
この本に初めて出会ったのは、10年以上前。
一度処分し、また読みたくなって買った。
内容が濃いから、読み返すと新たな発見がある。
コミックエッセイなのに、スルメのように味わい深い。
片づけが苦手・出来ない人をテレビ番組では、ダメ人間の代表のように取り扱って軽蔑するが、
「片づけられない女のための こんどこそ片づける技術」を読むと、
片づけられなくなる悪循環が解説されていて、片づけようとして空回りしたのだなあと納得できた。
片付けようとして収納棚を買ったために物が増えたり、
買ってきた物を床に置きっぱなしにしたりして、
必要であるはずの物がどこにあるか分からなくなり、
収納棚も単なる物置きになって役に立たない。
必要な物が見つからないから買い足して、さらに物が増える。
池田暁子さんが自分を分析し、自分なりのやり方で1年半かけて家を片付ける様子をコミックエッセイから想像して感動する。
何度読み返しても、感動する。
片づけられないという「変な自分」をさらけ出してコミックエッセイとしてまとめていることに驚きを感じるが、
誰も真似できない作品になっていて、スゴイと思う。
あっ・・2007年に発行され、2020年の今も買われている超ロングセラーの作品なんだ。これは。
私だって、2度買ってるし、他人にも勧めたくなる。
汚部屋脱出の本の中で、最も人に優しい本だと思うから、
持っていたいし、何度も読み返したくなる。