野良猫はレンズを見てくれない。
なので顔を背けた写真。
この猫はフクと呼ばれている。
8歳の雌。
私はフクのひげ袋がカワイイと思う。
前足を舐めて、それで顔をこする。
顔の汚れを前足にこすりつけて舐め取り、また、顔をこする。
この動作で顔の汚れが取れるのだろうが、
目頭の下についている目ヤニは取れていない。
ちゃんと毛繕いをしているのに汚れが残っていて、
毛の白い所は灰色がかって薄汚れている。
でも、汚らしいというより、愛おしく感じる。
少し手を貸してあげたくなる。
この思いは何なのだろう。
カワイイと思うから好きなのではなく、
何かしてあげたくなるという「好き」。