息子が横浜へ行って5年になる。
コロナが流行る直前に横浜へ転勤した。
で、コロナでホテル業界がダメージを受け離職者が相次いだ。息子は辞めないのかと見えたが、ホテルを辞めて建設業へと転職した。
なぜ建設業なのか?今も疑問に思うが、なんとか施工管理の仕事をやっている。
元気でやっているか、私は毎日心配している。
息子が入った会社は建設業の派遣会社。正社員として派遣先へ行くという、私には馴染みのない働き方をしている。
問題は、派遣先の会社との相性だろう。良い会社かどうか行ってみないと分からない。
前の派遣先は働きやすかったようだが、今の派遣先になってから、息子からの連絡内容が心配なものになってきた。
職人の方たちと食事をしておごらされたという内容に心配したり、
最近は、社員との人間関係が良くないという内容だったり。
だんだん弱ってきているように感じる。
どうした?と尋ねると、
所長の罵声がとぶ、という。
小さな嫌なことが積み重なって、とか、嫌なことをしなければならないからイライラする、とか、
バイトの土方のような仕事だ、とか。
ラインの内容が弱音ばかり。
前の派遣先とは大違いだ。
望んで行ったはずの派遣先なのに、ズタズタに傷んでいる感じ。
夫に、建設の現場って、罵声がとぶもの?と聞いてみた。
あるある、らしい。
今は昔に比べたら働く人を大切にするようになってきているが、昔の癖が残っている人は平気で怒鳴るらしい。
働き方改革が話題になるが、腐った悪いものが失くなるには時間がかかるんだろう。
建設業界が人手不足なのは、働きにくさが抜けないからなんだろう。
現に息子が弱ってきている。
派遣先を替えてもらえたらよいのに。
ネットで現場で怒鳴られる人の悩みを読んだら、怒鳴られる方に問題があるという回答が多くて、
思わず、バカな、と声を出していた。
腐った回答だ。
職人が気に入らない若い現場監督に蹴りを入れたという体験談もあり、
罵声や暴力が抜けない雰囲気なのかと思った。
働き方改革は一部の会社にと停まっているのか?
ふと、昔の仕事を思い出した。不登校の児童生徒にかかわっていた。
昔はいじめや不登校についての理解に乏しい人が多く、いじめられる方に問題があると言う人が多かった印象がある。
いじめる方の問題だと言っても通じないことがあった。
強い者が善であるかのように言われて悔しかったのを思い出す。
弱い者は要らないというなら、
多分、その会社は歯の抜けた寂しい状態になるだろう。
求人出しても人は集まらず、派遣会社から人を補う。そして、せっかく来た人をも粗末に扱い潰す。
物のように扱う。
自分がされてきたことをしているだけなんだろうが、
いつ変わるんですかね?