天皇陛下のご即位を祝う式典がパレードの前日に行われたことについて、
思っていたのと違うなあと驚いたことがある。
この「国民祭典」を私はテレビで見て、
国がやってる祭典だと思った。
天皇皇后両陛下がお出ましになられたし、翌日にパレードがあるから、そう思った。
でも、国主催のものじゃなく、「天皇陛下御即位奉祝委員会」という組織が主体となって行ったものだとネット検索で知った。
天皇陛下御即位奉祝委員会は、日本経済団体連合会・日本商工会議所・日本会議の3団体が作っている組織。
国と違う団体が開いた催しなんだなあ。
ご即位を祝いたい思いを持っているが、祝賀の様子を見て、
なんか違うと思った。
延々と「天皇陛下万歳」「天皇陛下万歳」と繰り返しているのを見て、
北朝鮮の様子とタブってしまった。
北朝鮮の人たちが将軍様を前にして、熱狂的になったり、「まんせい」「まんせい」と叫んでいるのを思い出した。
日本にも北朝鮮と同じ顔があると思った。
ご即位をお祝いしたいけど、一つのパターンにはまって「バンザーイ」「バンザーイ」と熱狂するのは嫌だ。
また、「令和」になったから時代が変わると思うのも嫌だ。
天皇陛下は変わったが、私らは変わってないから。
日々の暮らしは変わってないし、楽にもなってない。
選挙違反とかで罪を犯した人は恩赦されて選挙権を回復するから、
令和をきっかけに変わるんだろう。
でも、私らは変わってない。
おめでたい空気によって、幸福になったような気分にさせられている。
祭典の感動的な音楽を聴いて、心が動いたが、
それは、演出によるものだろう。
国が国民祭典をやって、それ見て感動したとしても、
やはり、お祭りムードに騙されたような気持ちになっただろう。