西日本新聞の記事で、ブリジストン朝倉工場で障害者枠で働いていた自閉症スペクトラム障害の女性が、障害特性を理由に雇い止めされていたと知った。
コミュニケーションが苦手だと分かった上で採用し、
「他の従業員とコミュニケーションがとれない」という理由で雇い止めした。
・・・なんだこれは?と心の中で呟いた。
Aという不自由さを持つ障害者を障害者枠で雇用し、Aという不自由さを理由に雇い止めした・・・
Aを、例えば「足が動かない」に入れ替えてみると、
「足が動かない」という不自由さを持つ障害者を障害者枠で雇用し、「足が動かない」という不自由さを理由に雇い止めした・・・となる。
この場合、会社は誰からも酷い会社だと非難されるに違いない。
なのに、発達障害の困り事を理由にしたらOKにすり替わるの?
記事に、「障害者雇用促進法に基づく指針では障害を理由にした雇い止めを禁じており・・」と書かれていた。
朝倉・ブリジストンは、法律を犯して障害者を排除したことになるのだなあ。
前々からニュースで、障害者雇用は身体障害者の雇用に偏っていると聞いてる。
身体障害であれば、職場環境を整えることができるが、
精神障害や知的障害などの場合、職場環境は悪いままで、都合の悪いことが起こると
障害者のせいにして排除してしまうのかなあ・・・。
心の痛む記事だと思った。
ブリジストンにできないなら、他でもできてないだろう。
不当な雇い止めをされて泣き寝入りする人が多いだろう。
働く能力を持っていても、コミュニケーションが苦手という理由で雇い止めされるなんて、もったいないことだ。