夫のエアコンの作業を雑工にやってもらったら良いのでは、という話を上司にしたそうだが、
「この現場は赤字だから」と言われ、話はなしになったそうだ。
なぜ赤字なのかというと、建物のタイルの張り替える数が、見積もりと実際とに大きな違いがあったから。
契約をとりつけるために、タイルの枚数を少なめに計上した。
1500枚のタイルを張り替える想定で見積もり書を作成したところ、実際に現場で調べたら、3000枚を張り替える必要があるという。
タイル1枚あたり、1000円の工賃なので、1500枚も見積もりと違うとなると、かなりの違いになる。
その赤字を埋めるために、雑工を雇わないというのだ。
さらに、赤字を埋めるために、屋上の防水工事をする人から、足場の使用料を徴収しようかという話まで持ち上がっている。
夫はその話を社長に伝えたそうだ。社長の考えでは、足場の使用料を徴収するなんて、あり得ないこと。
会社の悪評に繋がりかねないことは、しないでほしいという考えだ。
そもそも、目先の利を得るために安い金額になる見積もりにしたのが間違いなのだから、上司が間違いを認めて、いろいろな小細工を止めたらよいのではないかと思う。
夫が意見して、「ならば、お前が見積書を作ればいい」と言われても困るなあ。
仕事を得るときに、他社と見積書を比べて、より安い方が選ばれるのだな。
安く工事を請けて、やるべきことをやらないような手抜き工事をしてはならないから、「他社より安く」という考えは危険を持ち込む間違った考えなんだと思う。
そういえば、学校給食で同じようなことがあったなあ。
安く引き受けて利益が出せず、倒産した会社があった。学校給食や寮の食事に影響があった。
夫がいる現場は、3000万円の仕事だそうだが、実際にはいくらかかり、いくら赤字になるのだろう?
赤字になるとしても、当たり前に仕事をしなくてはならないよね。
赤字を埋めるというとき、最初に削られるのは人件費なんだね。
タイル張り替えの工賃もカットされるようだ。
ということは、職人の給料がカットされるということだろうか?
当たり前に働いて給料が下がるとしたら、とても残念だ。
夫の場合、エアコンの作業をしても給料に手当てはつかない。
給料をカットされるのと同じなのかもしれない。
赤字になることが分かっている仕事って、とても残念だ。