ネットで「低能」とコメントをつけているうちに「低能先生」と呼ばれるようになった男が、逆恨みして人気ブロガーを殺害したという事件について、最近ニュースで裁判の様子が報じられている。
ニュースは短く、断片的なので分かりにくい。
私なりにニュースをつなげて理解しようとした。
・男は「低能」と悪口を書くことから「低能先生」と呼ばれるようになった。
・低能先生はサイトの管理者からIDを削除され、書き込みを再開するために新しいIDを取得した。
・管理者へのID削除要請が続けられ、低能先生は新しいIDで書き込んでもすぐに削除されるようになった。
・延々と、削除・再取得が繰り返された。
・人気ブロガーのハゲックスさんは、低能先生が関係するトラブルについてブログに書いた。ハゲックスさんもトラブルの被害者として管理者に働きかけをしていた。
・低能先生は書き込みの場を奪われた・IDを削除されるのは「集団いじめだ」と被害意識を募らせた。集団いじめを終らせるには加害者が死ぬしかないと思うようになった。
・新幹線で男性が斬りつけられて亡くなるという事件があり、低能先生が犯人ではないかと噂されたが、低能先生はネット弁慶・犯人ではないともコメントされた。
・人気ブロガーのハゲックスさんは、IT講師として福岡市中央区大名の大名小学校だった施設で講演する。
・低能先生は福岡市在住。ハゲックスさんの講演が大名で行われると知り、犯行に及んだ。
・低能先生は施設のトイレで待ち伏せし、写真で顔を確認していたハゲックスさんを殺害した。
新聞記事によると、低能先生は、殺害を後悔していないと言ったという。
私は低能先生の書き込みを読んでいないから、その場の空気感は分からないのだけど、
不毛な遣り取りが延々と続いたんだろうなあと想像した。
暴言を止めるよう注意しても聞き入れてもらえなかったんだろう。だから、削除依頼したんだろう。
ニュースによると、低能先生は自閉症スペクトラムだそうだ。トラブルに柔軟に対応できなかっただけでなく、ネットの煽り書き込みを鵜呑みにしたのかも。
それにしても、犯行を防げなかったのが残念。
きっと、低能先生は孤独で、ネットでの交流にこだわっていたのだろう。
なのに、悪口の押収になり、
それでも、交流がないよりマシだったんだろう。
私だったら、遣り取りがうまくいかなくなったら引き揚げて、
ブログで好きなことを書いて自己満足するけどなあ。
自分でお気に入りの居場所を作ればいいと思う。
誰とも交流がなくても、少なくとも自分が書いて読み返し、
面白くないと思ったり、面白ければ笑うこともできる。
気に入った動画を集めることも可能だから、結構楽しめる。
一人でも楽しめるよ。