ローカルニュースで、地元の女子高校生が久留米市の男に監禁され性的被害を受けたという事件を知った。
久留米市の男は車で女子高校生に近づき、
「二日市のことを教えて」と言ったそうだ。
女子高校生が善意で車に乗ったか、男が車に引っ張り込んだか分からないが、
車の中で女子高校生は被害を受け、帰宅して家族に打ち明け、事件は発覚した。
男に余罪があるものと見て捜査しているそうだ。
二日市は、筑紫野市の市街地。
筑紫野市の二日市に住む人は、「どこに住んでいる?」と訊かれたら筑紫野市と言わず「二日市」と言う。
JR二日市駅と西鉄二日市駅があり、「二日市」と言えば相手にも伝わりやすい。
「二日市のことを教えて」と言われたら、二日市という狭い範囲について訊かれたと思うだろう。
二日市の何を教えてと訊かれたんだろう?道だろうか?
このニュースを見て、怖いことが起きたなあと思った。
女子高校生でなくても、大人であっても車に連れ込まれたら逃げられない。
一瞬の隙で恐ろしく危険な状態に陥ってしまう。
自動車という乗り物は、交通手段にもなれば、個室にもなる。
悪いことやってやろうと考える人間にとって、とても都合の良いものだ。
車に乗っている人から道を尋ねられたとき、
親切に教えてあげる人がほとんどだろうが、
車からは離れていた方が良いのだろう。
「ごめんなさい。分かりません」と言って、その場から離れても
良いだろう。
二日市の駅の近くにいると、道を尋ねられることが多い。
「太宰府に行きたいんですけど、どう行ったらいいですか?」
「博多へ行くには、どの駅から乗ればいいですか?」
「湯町へ行きたいんですけど・・・」
「筑紫野警察署へ行く道、分かりますか?」
「ボンコアンというケーキ屋さんはどこですか?」
「JR二日市駅はどこですか?」
「俗明院はどこですか?」
「立明寺はどこですか?」
「天拝山の登山口へ行くんですけど・・・」
「このあたりに食事ができる店はありませんか?」
「梅が枝餅のお店、知りませんか?」
と言う感じの質問があった。
「二日市のこと教えて」という質問はなかった。
漠然と、「二日市のこと」という質問は、怪しい質問だろう。
観光案内所があればいいのにと、ときどき思う。