保釈中のゴーン被告がレバノンに逃亡したニュースを見て、
逃げ得だなあと思った。
レバノンは日本に罪人を送る約束を交わしていないから、
ゴーン被告は日本で裁かれるのを心配しないでレバノンで自由に暮らせる。
最近、保釈された人や収監前の人が逃げるニュースを見ていて、
「逃げても捕まるものだ」と思っていたが、ゴーン被告の場合、
「逃げても捕まらない」と見せつけられたようで悔しい気がする。
ゴーン被告が罪を犯したかどうかは確定してない。確定してないのに長期にわたって拘留されたのを、「懲罰」ととらえて怒っているのかな?
罪を犯していないのに、「自白したら帰れるぞ」などと警察官に言われて嘘の自白をして犯罪者として判決を受けた人が、日本には大勢いるから、
確かに、警察や検察に事情を聴かれること自体が苦しく怖いことに違いない。
一人ぼっちで心細く、心も体もダメージを受けるだろう。
もしも自分が悪いことをしていないのに逮捕されたとしたら・・・と想像すると、
とても怖い。
逮捕された時点で人生が終わる気がする。
私のような者の場合、逃げるという選択肢はない。
ゴーン被告の場合、アメリカ軍の特殊部隊出身の専門家が逃亡に協力し、
レバノンという受け入れ先もある。
レバノンという国が守ってくれる。
不公平だなあ。
ある種の特権階級にいる人は、法を犯したおそれがあるとして被告になったとしても、
多くの協力を得て逃げることができる。
関連して思い出すのは、連合赤軍という日本の過激派が飛行機をハイジャックして北朝鮮へ逃げた事件だ。ハイジャックの犯人は、北朝鮮で無事に暮らしたと聞く。
逃げ得だ。
武力で飛行機を支配し、乗務員や乗客を盾にして逃げてしまった。
武力を持つ者も、ある意味で特権階級に属するのかもしれん。
日本の法律に縛られない人たちが、特権階級の人たち・・・かな?
一般人と違う人たちだから、法律で裁かれない・・・のかな?
金持ちだから?
暴力的な組織の一員だから?
悪いことをしても裁かれなかったり、
逃げることができたりするのが、特権階級の特権かな?
ゴーン被告から見れば、日本はめちゃくちゃな国で、
日本人もどうでもいいんだろうね。
それくらいに日本を憎んでいるだろう。