源氏物語ウェイリー版の3冊目を読み始めた。1、2と違い、光源氏は自分の犯した罪を突きつけられ葛藤する。
若い妻ニョサンにカシワギが横恋慕する様子が生々しく書かれている。
カシワギには妻がいて、ニョサンにも光源氏という夫がいるのに、ニョサンの侍女がカシワギを部屋に招きいれてしまう。
部屋に夫ではない男が入ってきたのにニョサンは誰にも助けてもらえない。
今の感覚で読むと性犯罪。
カシワギの一方的な行為。不幸にもニョサンは妊娠してしまう。
とても気の毒な展開だと、ニョサンに共感した。
話の中で、皇族の人は皇族以外の家と結婚したくないものだという内容がある。それでいて、血縁が近すぎてもダメなんだとか。
たくさんの皇族が当時はいたのかな?
それでも、親戚同士の結婚にはなる。いとこ婚なんて近すぎ。
と思う。
3では、40歳を迎えたゲンジが、孫を慈しむ姿に共感できる。そして、自分の子ではないと分かっているニョサンが産んだ子のことも、慈しむ。
生まれてきた子に罪はないという話に共感できた。
源氏物語では、田舎の人や身分の低い人が卑しく書かれているが、不倫の結果生まれた子に対して優しい。