先日テレビで老後資金は4000万円必要と言ってた。
この前は2000万円と言われていたと思うけど、物価が上がると4000万円必要なんだそうだ。
4000万円の準備は無理だし、2000万円も無理。
我が家の場合、夫と話しているのは、1000万円の貯金を目指すこと。
達成できるかどうかは分からんけど。
頑張ろうと思うが、4000万円という話を聞いて、ちょっと気持ちが沈んだ。
テレビの話って、どんな人を対象にしているんだろう?
我が家は、毎日の暮らしは何とかなっているけど、テレビの話を基準にするならお先真っ暗なのかも。
不動産などの資産もない。
働いて稼げと言われているように感じる。
バリバリと夫婦で稼いでいる家だったら、老後資金4000万円の準備は楽々だろう。
羨んでもしょうがない。
この世の中で、お金の心配なく暮らしている人はどの程度いるのかな?
我が家の場合、将来のことを考えたら心配なことばかりだ。
まあ、どうしても困ったら生活保護を申請すれば生きていけるはずだ。
最近見たNHKドラマで、生活保護家庭の女子中学生が学校でいじめられる内容が含まれるものがあった。
女の子は同じクラスの男子から、あなたたちのお陰で暮らせていると頭を下げろと強要される。
ドラマでは、税金で暮らしを保護される人を多くの人が見下していた。保護を受けている人自身も自分をそう見ていた。
高校生になってバイトをしても、保護費をその分減らされるだけと少女はいう。
うつ病で働けない母親は、家事を娘にまかせ、自分の不幸を嘆くばかりで頼りない。
ケースワーカーも、その家庭に必要なケアの提案ができない。
でも、福祉に知識のある人が、生活保護は受ける人への投資だと言い、進学のために貯金することは許されるし、家事をホームヘルパーに頼むことができると言う。
少女が市役所へ行って、支援を求めたら、ケースワーカーが動いてくれた。
ドラマは一応、ハッピーエンドだった。
見ていて、社会の根底にある差別を突き付けられたような感じがした。
同じ地域で暮らす人どうしで、俺たちがお前を養っているというような見下しをしていて、自分が困ったときのことを考えていない。
誰だって転落の恐れはあるはずなのに、生活苦に陥った人を「努力不足だ」と言って見下す。
ドラマは私たちを写しているようだった。
老後資金4000万円の準備は無理だけど、福祉について知ることはできると思う。
生活に困る人を助ける仕組みを知りたい。
知れば隣人や自分を助けられる。